この時代、機械工場の生産効率を上げるにはどうすればよいでしょうか？
近年、すべての機械工場が最新の工作機械に多額の投資を行い、生産能力を高めていることは間違いありません。しかし、それが生産性の向上を意味しているかどうかは別の話なのです。
非接触式ツールツールプリセッタが生産計画を良い方向に進めるのに役立つツールであることは間違いありません。オペレーターが工具を計測するためにマシンの稼働時間を無駄にする必要がなくなるので、工作機械の生産性を高めることが可能になります。
工具のツールプリセッタにはたくさんの特長があります。ここでは、ツールプリセッタが皆様の生産プロセスの改善にどう役立つのかをご理解いただけるように、この特長をリストアップしていこうと思います。
これまで、工作機械外での非接触式ツールプリセッタの代表的なポイントであるマシンのダウンタイムの削減についてお話してきました。マシンが加工を行っている間、オペレーターまたは工具室担当者は次の加工に使う工具をプリセッタすることができるので、進行中の加工が終わったら、ツールチェンジャーを行うだけで、できるだけ時間をかけずに研削作業に取り掛かることが可能となり、ダウンタイムの削減につながるのです。
この非接触式ツールツールプリセッタのもうひとつの特長がマシン内の工具プリセッタシステムでは識別できない工具の側面を分析することができる点です。磁石式フィーラーや最近は搭載されていることの多いマシンのプリセッタシステムを使えば、工具の長さとその半径または直径を測定することができますが、それだけではありません。
この時代の機械加工では、フォーム工具や複合刃工具がますます普及しており、これらの工具の場合、X 値と Z 値の測定だけでは不十分なのです。複数の角度や半径または直径は、接触式ツールツールプリセッタで測定することはできません。そのため、カメラが搭載されたツールプリセッタが大きな力を発揮します。最新のビジョンシステムと当社のソフトウェアを組み合わせれば、刃先の形状を詳しく分析し、測定、そして保存することが可能です。
誰もが一度は、マシン内で工具のプリセットをして、加工を始めたら、加工物の表面に磨耗または欠けた工具の跡が残ってしまった経験があるのではないでしょうか。しかし、機外で工具のプリセッタを行い、ELBO CONTROLLI NIKKEN 社のツールプリセッタに搭載されている検査機能でこの問題に気が付いていたならば、このようなことは起こりません。
このことからも非接触式ツールプリセッタの特長をご理解いただけたのではないでしょうか。現代の技術によって、マシンオペレーターの作業をより簡単に、そしてエラーの可能性を実質的になくすことができる工具作りが可能となったのです。
