構造材としての天然グラナイト
グラナイト (花崗岩) は、世界で特に熱膨張率が低い天然素材のひとつであり、この特徴は、測定において非常に重要な要素となっています。
この天然グラナイトは、マグマが固まってできた火成岩で、地球深部に形成される深成岩の一種です。このグラナイトは、何百万年もかけて形成されるため、一般的な石にはない構造の安定性に優れた特性を持っています。
ELBO CONTROLLI NIKKEN 社は、この天然グラナイトを構造体に使用した工具のプリセッタや測定、検査を行うマシンを生産する唯一のメーカーであり、さらにこのグラナイトのスケールを使ったツールプリセッタを最初に開発したメーカーでもあります。
では、天然グラナイトの強みとは何でしょうか。
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寸法の安定性:グラナイトは、何百万年もの時間をかけて自然に熟成された資材で、内部張力がない
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熱の安定性:線膨張率が、鋼や鋳鉄、アルミニウム、銅、真鍮などの一般的な金属材料と比べてもかなり低い
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硬度:天然グラナイトは良い状態の硬化鋼に匹敵する硬度
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耐摩耗性:天然グラナイトの高い硬度により、この天然素材で作られたシステムやマシンの寿命が長い
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加工の精度:天然グラナイトは、他の金属素材よりも平坦で真っ直ぐな表面を実現することが可能
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耐酸化性: 天然グラナイトは酸化しないので、メンテナンスが不要
この天然グラナイトを構造部分に使用することで、ELBO CONTROLLI NIKKEN 社のツールプリセッタは優れた寸法安定性を持ち、測定の精度と反復性を実現しました。
25年以上にわたり、ELBO CONTROLLI NIKKEN 社は、自社のツールプリセッタにこのグラナイトを採用しており、熱と寸法に対する優れた安定性とソフトウェア補正や定期的な再調整が不要というメリットをお買い上げいただいたお客様にお届けしております。
測定とツールプリセッタでは熱膨張率をできる限り低くすることが非常に重要です。このことからも、天然グラナイトが最も適しているのです。