どんなに単純な作業でも、適切な道具を使わなければ非常に厄介な作業になることがあります。加工によっては面取り測定が欠かせません。
角度が分からなければ高さと直径を測定しても意味がありません。さらに、測定しなければならないデータを確実に把握していなければ工具をプリセッタしても無駄になってしまいます。
ELBO CONTROLLI NIKKEN 社では、加工中の工具の角度を簡単かつ直観的に測定する機能、さらに特定の長さに対する直径を測定する機能を開発しました。
この機能を使うと、希望する面取りをするために、工具が加工物に入り込む深さ (mm) を設定する作業が簡単になるのです。
ELBO CONTROLLI NIKKEN 社が開発したすべてのツールプリセッタには、この測定を可能にする複数の方法が用意されています。最も簡単なのが、X 値または Z 値を「ブロック」して、関連する直交値を自動で入手する方法です。さらに、これらの値は、NC システムに自動で送信することが可能です。
他のモデルでは、希望する角度を設定して、工具の形状を重ね合わせて、関係する軸の値を入手します。これらの値もまた、NC システムに転送されます。
また、違うバリエーションとして加工物の円錐勾配に応じて工具半径を測定する方法もあります。この場合、インサートラジアスと角度を設定すると、NC システムに入力する座標の値を算出してくれるスプレッドシートを使うことが可能です。
そんな些細なことを…と思っていませんか?では、計算機を使って、これらの値を計算するのにどれくらいの時間がかかるのか見てみましょう。しかも、間違えたかもという不安を感じることもありますよね。限られた貴重な時間は、代数に関する知識の復習に使うのではなく、機械工場の生産性の向上に費やすべきなのです。
簡単で正確なツールは決して間違えることはありません。不安を感じさせることもなく、いつでも、この作業を繰り返してくれるのです。